従来、食品の機能は一次機能である「栄養」、二次機能である「嗜好」三次機能である「生体調節作用」の3つに分類され、それぞれ研究が進んできました。
一次機能 | 栄養 | カロリー・タンパク質・脂質・糖質・ビタミン等必要な栄養素を補給して生命を維持する機能 |
二次機能 | 官能特性 | 色・味・香り・触感など食べた時においしさを感じさせる機能 |
三次機能 (トクホ・機能性表示食品) | 生体調節機能 | 生体防御・体調リズムの調節・老化制御・疾患の 予防や回復など生体を調節する機能 |
ところが最近、味覚・嗅覚の衰えは認知症の初期症状であることが明らかとなり、また消化管に存在する苦味受容体は、摂食を抑制したり、耐糖能を改善することが明らかとなってきています。
これらのことは、食品由来の味や匂いといった化学感覚が、私たちの体を調整してくれているということです。
そこで私たちは、食品から感じる“食感覚による生体調節作用”を解明する新たな学問領域を感覚栄養学と名付けています。感覚栄養学を進めることで、食品栄養学分野にパラダイムシフトを起こします!
2023年11月3-4日ゼミ合宿(八王子大学セミナーハウス)
活動中の学会
News
2024年2月29日 “フードフォーラムつくば”にて越阪部教授が講演します「感覚栄養学 -感覚による生体調節-と(カカオ)ポリフェノール」 詳しくはこちら
2023年12月22日 第4回BIW(Bio-Intelligence for Well-being)研究会“嗅覚研究からWell-beingへ”を豊洲キャンパスで開催します。参加無料です 詳しくはこちら
2023年12月 月刊「香料」に越阪部教授の論文「ポリフェノールと感覚栄養学 Polyphenol and Sensory Nutrition」が掲載されました。
2023年12月 月刊「フードケミカル」に越阪部教授の論文「感覚栄養学とチョコレートの真の価値」が掲載されました。
2023年12月9日 日本カテキン学会において6題の演題発表を行いました。修士2年の大西くるみさん、大和勇樹さんが優秀発表賞に選ばれました。
2023年12月2日 日本酸化ストレス学会において6題の演題発表を行いました。
2023年11月20日 国際誌Medicinaに総説が掲載されました。 詳しくはこちら
2023年11月16日 日本フードファクター学会において6題の演題発表を行いました。
2023年11月1日 国際誌Biosci Biotechnol Biochemに総説が掲載されました。 詳しくはこちら
2023年11月 国際誌Ageing Res Revに総説が掲載されました。 詳しくはこちら
2023年11月 越阪部教授が編集された「ポリフェノールの科学」(朝倉書店)が発刊されました。 詳しくはこちら
2023年11月3-4日 ゼミ合宿を八王子セミナーハウスで行いました。
2023年10月11-13日 バイオジャパン(パシフィコ横浜)において展示を行いました。
2023年9月28-29日 国際学会 Polyphenol Applications 2023 にて、越阪部教授が招待講演Hormetic response to B-type procyanidin ingestion involves stress-related neuromodulation via the gut-brain axis: Preclinical and clinical observationsを発表しました。その他2題の演題発表も行いました。
2023年9月 国際誌J Clin Biochem Nutrに原著論文が掲載されました。 詳しくはこちら
2023年9月 国際誌Biochem Pharmacolに原著論文が掲載されました。 詳しくはこちら
2023年8月31日 日本ポリフェノール学会第16回学術集会にて四題の演題を発表しました。
2023年5月13日 第77回日本栄養食糧学会大会にて、越阪部教授が教育講演「ポリフェノールと感覚栄養学」を行いました。
2023年5月 国際誌Neurosci. Lett.に原著論文が掲載されました。 詳しくはこちら
2023年5月 越阪部教授が分担執筆された臨床応用臨時増刊号「脳腸相関UPDATE- 疾患の予防と健康長寿のための食・栄養・腸環境/脳腸相関と食・栄養:ポリフェノール」が発刊されました。 詳しくはこちら
2023年3月14日 日本農芸化学会2023年度大会において、越阪部教授が“【BBB連携シンポジウム】プロシアニジン:介入試験結果とそのメカニズム仮説“を主催し、「消化管に発現する渋味受容体を介したプロシアニジンの恒常性調節作用」について講演しました。